勇気とはそれ即ち名誉である。武士道とは何か?!③

 "勇気"という言葉は実際読んだり聞いたりしたことはあってもなかなか口に出す機会はそう多くはないんじゃないだろうか。

 

「元気出して」のノリで「勇気出して」と言うのははどこか違和感を覚えるし、それこそアンパンマンのオープニングの一節、「愛と勇気だけが友達さ」という歌詞に共感する前に勇気という感情が湧いた経験の少ないこと少ないこと。

 

勇気と聞くと、何か強大な悪に立ち向かう時に必要なもの。大いなる一歩を踏み出す勇気。そんなイメージ。普通に生きている人間がいけしゃあしゃあと勇気という感情、感覚を知覚するのって実はすごい難しいことなんじゃないか。まず勇気を必要としない環境で過ごしている人が大多数なのではないか。

 

勇気ってなんて表現しづらい感情なのだろうと、心底思う。

 

"人間讃歌は勇気の讃歌ッ!!

人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさッ!!"

 

これが分かる人は波紋の継承者としての足切りは免れましたね。

 

ウィル・A・ツェペリの名言ですね。なんの作品だなんて聞かないでください。

 

全人類が一度は「ジョジョの奇妙な冒険」を読み、彼らの人生観に想いを馳せるべきです。

人間の生き方、いかに生きるか、に注目して描かれているこの作品の象徴的な名言です。

 

勇気の讃歌。勇気の素晴らしさを讃えています。

でもあなたは勇気を知っていますか。

 

コロナウイルスが流行しているが、自分はマスクをせずに頑張るといい、さもマスクをしないことが勇敢であるかのように抜かした政治家がいるとかいないとか。彼の姿勢は武士道の観点からも批判することができます。

 

武士道において勇気とは死ぬべき時とそうではない時を見極めることであるとされています。

 

武士道の精神にも"犬死"という概念は存在して、やはり死ぬべき時でない時に死ぬのは無駄である、と言っていますね。

 

勇気とは余裕である。

 

塩不足で困っていた甲斐の武田信玄に、塩を送る上杉謙信の話はあまりにも有名ですね。彼は信玄を敵視してましたが同時に誇りにも思っていたのです。

 

勇気とは名誉になる。

 

敵を認め誇りに思えば、敵の成功は自分の成功になるのです。

そこには敵味方関係なく、価値ある人物を自分が正しく評価できるかどうかです。