映画 ウインドリバーを見たよ。
これはアメリカの闇に切り込んだ話。
北アメリカの先住民族、インディアンの女性が毎年行方不明になる事件が起こるんだけど、その統計調査はなされておらず、何人が犠牲になっているかはわかっていない。
極寒の地で都市からは離れた集落が舞台。
インディアンを扱った作品では、ダンスウィズウルブズが有名だが、ウインドリバーでは殺人事件を通して、インディアンが置かれた環境を話題にしている。
きっとインディアン問題についてはアメリカ史の闇の部分であって、アメリカ人があまり触れたくないテーマなのではないかと思う。
インディアンは州警察、FBIからも疎まれている存在であるかのように扱われている感じがこの映画から伝わってきた。
殺されたインディアンの女性は彼氏の同僚達にレイプされたあと、10キロメートルもの雪道を極寒の中、裸足で歩くという壮絶なことをやって死んだ。
犯人グループの最後の1人が死ぬ場面でそれが明かされるのだが、そのことが対比に使われていて、被害者の勇気と犯人の哀れさが際立つ。
この時点で犯人は瀕死の重症である。
CORY
You know how far it is from that drill camp to where Natalie was found --- almost six miles. Barefoot.
That's the warrier. I dought you'll make it six hundreds
feet. Still we should make this fair.There we go.
ドリルキャンプからどれくらいのところでナタリーが発見されたか分かるか、10キロだ。しかも裸足で。彼女は兵士だよ。お前じゃ200メートルも無理だろうが仕方ない。行くしかない。
州警察のコリーが犯人に向け言う言葉。
ナタリーとは被害者の女性。
この後犯人は瀕死の状態で数十歩、歩いたところで力尽きて死ぬ。