「武士道」とは何か?!①

 新渡戸稲造が著した「武士道」。明治30年(1900年)に刊行されたこの本は国内外を問わず大ヒットとなりました。

 

ニューディール政策で不況期のアメリカを建て直したフランクリンルーズベルトも彼の本を絶賛して友人に買い与えたそうです。

 

世界各地様々な言語に翻訳され、鎖国状態にあった日本で大切にされてきた武士道という精神。しばしば西洋からは誤解される極東の精神世界が論理的に明らかにされています。

 

まず、「武士道」の考え方の源泉になっているのは

仏教と神道です。

仏教は武士道に運命を穏やかに受け入れ、それに静かに従う心を与えました。具体的には常に心を平静に保ち、生に執着せず、死を恐れないということです。達観している感じでしょうか。かっこいいですね。

 

一方、神道からは愛国心と忠誠心を受け継いでいます。しかし、ここでは教義というより、情念として作用しており、信者は神道との約束を何もしていません。単純に行為の基準として、根拠として、作用しているわけですね。

 

もう一つ、彼らが大事にしている考え方がある。それは、中国の王陽明という学者が唱えた知行合一という考え方です。知識は行動にして初めて価値をもつということです。日本人は他人を慮り、時には過度ともいえるくらい他人を気にします。これは我々日本人の他者を思いやるという考えの現れであり、極めて知行合一であるといえるのではないでしょうか。

 

そういう意味でこの考え方は我々日本人に適しているということができますね。

 

 

まとめ

新渡戸稲造が書いた「武士道」は世界中で人気。

武士道という精神の源流は大きく分けて3つある。

それは仏教、神道陽明学の中の知行合一